
生産者
いわきワイナリー
ハンデも力に変えて、こだわりの一貫生産
世界にも認められた実力派ワイナリー
この生産者について
特定非営利活動法人みどりの杜福祉会いわきワイナリーが、ぶどうの栽培やワインの醸造を通して、ハンディキャップを持った人達に自立した生活を提供したいとの思いから設立した、いわき市初のワイナリーです。ぶどう栽培からワイン醸造まで一貫生産を行い、丁寧に作られた上質なワインは、世界的なワインコンクールでも、多くの賞を受賞し、その実力は折り紙付き。毎年11月には、できたてのヌーヴォーを自然の中でゆったり楽しむイベント「いわきワイナリー収穫感謝祭」を開催しており、日本中からワイン好きが集います。
【インスタグラム】
https://www.instagram.com/iwakiwinery/
生産者情報
| 生産者 |
いわきワイナリー |
|---|---|
| 電話番号 |
0246-36-0008 |
| 営業時間 |
11:00~16:00 |
| 定休日 |
不定休 |
| オンラインショップ | |
| 補足情報 |
更新日:2025年12月01日 |
情報提供当時と現在の情報が異なる場合がございます。ご了承ください。
写真
始まりは2008年、現在の理事長が双葉郡広野町の農園でぶどう栽培を開始したことがきっかけ。「ゆったりとした時間の中で、自然と触れ合いながら体を動かすぶどう栽培は、障がい者が働く場所として向いているのではないか。ワイン醸造までを行うことで、ハンディキャップを背負った人たちが安心して自立した生活を送れるのではないだろうか」と考えるようになりました。
2009年に「特定非営利法人みどりの杜福祉会」を設立し、2010年には就労継続支援B型事業所「就労支援センター未来工房」をオープン。その開所式で、耕作放棄されていた好間町田代の畑にマスカットベリーAやメルロー等のぶどうの苗木を定植しました。それが現在のいわきワイナリー醸造所に隣接している「好間田代農園」です。
2013年には、広野町の農園を大久町の「大久農園」へと移転。さらに2018年には、好間町半貫沢の「半貫沢農園」を開墾。景観の良いこの地には、いわき産ワインの6次化施設「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」をオープンしました。
「最初の年はどんな品種のぶどうがこの土地に合うのか、試行錯誤しながらの栽培でした。その過程で、この場所は小高い丘になっていて日当たりと水はけが良く、北側にある水石山からの風が吹き抜ける地形のため、ぶどう栽培に適していることが分かりました。そして実際に質の良いぶどうが収穫できた時、栽培環境の良さを確信しました。年々品種を増やしながら、今では15品種のぶどうを栽培しています」と、マネージャーの四家さん。
ぶどう栽培からワイン製造に至るまで様々な工程がありますが、障がいを持っている人もその多くの仕事に参加しています。仕事内容を詳細に分け、一人ひとりの得意不得意を判断し、それに適した仕事を振り分けています。
ワイン製造の中で最も重要なのが、発酵の工程。ぶどうが発酵する際に温度が上昇していきますが、この温度を適切に管理する事がワインの品質を左右します。白ワインは香りが飛ばないよう低温に保ち、赤ワインは発色を良くするため、高すぎず低すぎない、絶妙な温度に保ちます。
数あるワインの中でも四家さんのお勧めは、「甲州2024」「シャルドネ樽熟成2023」「メルロー2022樽熟成」の3本。「甲州2024」と「シャルドネ樽熟成2023」は、“世界でもっとも大きな影響力を持つワインコンテスト”とも言われる「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」で入賞を果たしました。
「甲州2024」は柑橘系の爽やかな香りとキレのある味わいが魅力の白ワイン。「シャルドネ樽熟成2023」は、いわき市産と会津美里町産のシャルドネを使用し、柔らかい酸味とミネラル感に心地良い香りを兼ね備えたバランスの良い白ワインで、「フェミナリーズ世界ワインコンクール」では金賞を受賞しました。
「メルロー樽熟成2022」は渋味が穏やかで、上品さの中に力強い旨味を感じられる赤ワイン。
ぶどうだけでなく、いわき産の梨を使用したワインも販売しています。こちらはその1つ、「スパークリング豊水」。梨は酸味が少なく水分がとても多いため、ぶどうに比べて味わいを安定させるのが格段に難しいのだとか。梨を1つ1つ手作業でカットし発酵させた後は、透明度・香り・味を管理するため逐一状態をチェック。地元の果物だからこそ実現できる、貴重な梨ワインは、スルスルと喉を通り体に染み渡る瑞々しさが魅力です。
「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」では、常時約25種類のワインを販売。有料でテイスティングも楽しめるほか、ワインセラー見学やぶどう栽培体験もできます。(要予約)
毎年11月に、秋の実りを祝う「いわきワイナリー収穫感謝祭」を開催。全種類のワインを楽しめるほか、できたてのワインを直接蔵出しする「にごりワイン」も味わえます。地元グルメのブースや音楽ショーでも賑わい、2025年には約1,000人以上のお客様が訪れました。中には北海道や大阪などの遠方から足を運ぶ人もいたそうです。「この日は普段は解放されていないぶどう畑も開放されるので、ぜひぶどう畑の中でゆったりとワインを楽しんで欲しいです」と四家さん。
ハンデも力に変え、ぶどう栽培からラベル貼りまで、一貫生産したこだわりのワイン。
世界にも認められた実力を持ついわきワイナリーが手掛ける一杯で、あなたも安らぎのひとときを過ごしてみませんか?
栽培している野菜
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